nikujaga-20year-title

第1回目 - 1997-1999
第2回目 - 2000-2003 
第3回目 - 2004-2006
第4回目 - 2007-2011
第5回目 - 2012-2016 ※2017.04.14 12:00加筆←いまここ
第6回目 - 2017- END

■MODX Japanのコミケへの進出

さて、以前(2008年)にMODX Japan(MODx User Group)へ参加した事を書きましたが、幾度かのコミケへの参加(同人ソフトジャンル)や落選を繰り返した後、ふとしたキッカケで再び同人ソフトジャンルでのサークル参加をすることになります。
当時メンバーに話した事を要約すると、「オープンソースコミュニティが同人誌を出しても良いし、現にそういった例はある。WebCMSとしても、OSSの普及の一環として取り組んでみないか」と提案し、サークル「MODX Japan」として3回サークル参加しました。
実際にMODX CMSをロリポップ!レンタルサーバへインストールする手順や、カスタマイズの手法をストーリー立てて解説するなどしました。
今考えれば随分ライトな内容ですし、手探っていた事もあり様々な方のお手を煩わせる事やムリなお願いもしてしまいましたが、MODX Evolutionのベースは変わっていないので、今でも通ずる部分はあると思います。
しかし、この途中で制作に使っていたファイルサーバがクラッシュしてしまい、元のInDesignデータが消失、CD-RにマスタリングしていたPDFのみ残るという状況になりました。現在では書籍は手元にはありません。。。

■第83話-マイクロソフト襲来

コミックマーケット83で大きな変化を遂げた事があります。それは日本マイクロソフト社がコミックマーケットに企業ブースを出展した事であり、併せて(当時の)MODX Japanでもその動きを受けることとなりました。NDAがあるので多くは申し上げることは出来ませんが、微力ではありますが協力をしておりました。MS135小隊恐るべし…

で、ここで'MODX Japan'に'にくじゃがソフトウェア'が'委託'する形で頒布することになったのが、Microsoft Azure公式キャラクターの小説第1話である「クラウディア窓辺の退屈」をリリースしました。
(中の人が同じなので、超ややこしい・・・。)
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この時の表紙・裏表紙は自身が秋葉原で撮影したものです。そこに、絵師さんに程よく絵を描いて頂きました。(呂黒姉さんありがとう・・・っ!!!)
絵のオーダーそのものは、一部は事前に別のグラフィッカーさんに(商用で)オーダーした際の設定を使いまわしたので良かったのですが、クラウディアさん・美香の服装は自分のコーディネートです。一晩かけてラフを描きながら、ECサイトで服の画像を探してサンプル画像を揃えてオーダーしました。
この時が一番思い入れが大きかったんでしょうね。大好きなキャラを大好きな街「秋葉原」に立たせたかった・歩かせたかった、という所がとても大きいです。
この「キャラクター×秋葉原(外神田1~3丁目中心)」は、窓辺家を超えて今後も継承していく設定となります。

ちなみに今だからいえますが、オフィシャル設定をすべて継承すると秋葉野自作商会の経営はタイヘンなことになってしまいますので(そもそも中央通りに面していてオフィシャル設定の通りにそこそこ広い事務所込みで店舗面積を確保したりすると、ななみさんはブラック企業で疲弊する店員さんになってしまいますw)、いくつかの歴史・事実的な改変も創作の範囲でしています。主だった点は以下の通りです。
  • 秋葉野自作商会の場所は、ジャンク屋街の旧ZOA(現PCNET)の場所。地下にジャンクエリア。
  • リナカフェは不滅
    (また再開してくれたら定期買っていくのに!)
  • 古炉奈も不滅
    (改装後は実は政治的な理由で行っていない)
  • クラウディアさんはSGT裏の高級住宅街在住
    (そろそろMSFTじゃなくてMSJに移籍して現地価格で…おやだれか来たようだ)
  • ななみさんは船橋あたり在住
    (本当は東西線って描きたかったけど、取材で行くだけで死ぬのでやめた)
  • ゆう・あいは埼玉から神奈川近辺の高校に在学中(大学進学前)
    なので京浜東北線で毎日秋葉原に行ける。
    ちなみにクラスは別。
  • ゆう・あいが進学したがってる大学は実在の大学。
  • とおこちゃんの設定にはシュタインズ・ゲートの設定が存分に入る。
    (YU-NO/elfのタイムリープ設定も面白いけど、理解しきれていないので入れるのやめた)
  • ななみさんとこの猫「アルティメット」は公式設定。
  • ビアガーデンは八重洲あたりのどこか。
    (ちなみに筆者は昔、鉄鋼ビル某所に常駐していたことがある。仕事中に居眠りする使われてないトイレを探すのが楽しかった。あと東京駅勤務の友人にバレたw)
  • アズルリの「京都弁」がわからなかったので、一度標準語で書き出した後にWikipediaの「京都弁」を観ながらハンドアセンブルした。
    しかしその後、アズルリがアニメでネイティブな京都弁(街言葉)を話したことにより、結果として自分の中で異様なまでの違和感を生むことになる。
    やはり俺、京都まで取材に行くべきだったんだろうか。
  • 初春推しでアズルリに初春の中の人を推したら、なぜか佐天さんになった。
  • とおこちゃんが居眠りするシーンは、「へそ出し大の字、部屋中散らかり~(七色ジェネレータ/窓辺ななみ・水樹奈々)」の部分が存分に反映されている。この部分を想像する為にiPhoneで曲を聴き込んだ結果、気づいたら200回ほど再生していた。
  • 店長はストレージに関してはIntel / Adaptec派。Adaptecのコントローラに強い思い入れがあるらしい。HDDはWestanDigital派(実績ベース)。
あと、今だからいえますが、入手可能な素材はシステムボイスまで可能な限り入手してストックしています。ブラウザで再生可能な素材は、ダウンロード・ループバック問わず暗号化されたストレージに保存します。例えばムッとした感情のシステムボイス(約3秒)を目をつぶって50回聴くなどして、声優さんのアクション(演技)からもキャラクターの性格を読み取ってみようとはしました。
(実際、美雲このは・あんずの場合、そもそも素材にショートボイスが多いのと、チーズ・ナポリタンでは声が変わっている部分があるので、かなり気をつけて聴き込んでいます。)

併せて、以降の小説本は装丁で以下の部分に配慮した為、途中で装丁を変更しています。
  • 「クラウディア窓辺の退屈」は当初、表示・裏表紙はカラーで制作したが、コストが合わない為後でモノクロになった。
  • MODX Japan時代はポプルスさんに印刷・納品をお願いしていたが、ベンリすぎるけどあまりにも高いため、製本直送.comさんに変更した。(コストのバーターとして)通常納期が長い以外に、今のところ不満はない。なお、一部の本はやむを得ずキンコーズで刷ったが、印刷費用が頒布価格を上回った関係で、ポスター印刷以外は、緊急時以外、やむを得ない場合を除いて、ほぼ使用しない。(例:コミケ1日目に脱稿した場合)
  • その他の表紙についても、当初キャラクター画像(壁紙など)を使用していたが、加工に伴う権利表示などがとても煩雑な為、可能な限りキャクター絵を排除した。その結果、PAKUTASOさんのイメージ写真素材を使用するようになった。
    (たまたまHanareひばりヶ丘さんで中の人と会った事があったので、それだけの理由。)
  • 最初から電子書籍頒布は視野に入れていた。その為、(形はどうあれど)権利的な問題をクリアする必要がある為、あらゆる手段を用いて解決を行ったが、現時点でクラウドガール事務局が全く仕事をしていない為、現時点では(制作のリソース的な部分も含め)公開に至っていない。
なお、Windows Navi Plusのキャラクター利用ガイドラインについては特に問題がないが、クラウディア窓辺・クロード窓辺のキャラクター利用ガイドラインについては、Law Checkを通過していない可能性が高いと判断しており、弊サークル(意図的に)権利表示を省略している(※)。(勝手に弊サークルの創作部分まで)併せて、この利用申請は「都度申請・許諾」であり、期間・場所(イベンド)を定めた形での許諾(同人誌即売会における有形書籍の有償頒布を前提とした許諾)であり、形式上は無期限での許諾申請が出来ない。併せて、特定のコンテンツ(マンガやアプリケーションなど)が想定されていると考えており、弊サークルにおける「小説」というジャンルにおいて、キャラクターの何に(名前の表記・キャラクターの存在・画像コンテンツ・音声コンテンツなど)対して許諾されるか不明確である。併せて、一時期申請用のメールアドレスがUser Unknownとなりリターンされた為、許諾申請が出来なかった事も不満点として挙げておく。
なお、現時点で「窓辺とおこ」のキャラクター利用ガイドラインが公開されていない事も、併せて追記しておく。(そうか…2115年くらいになったら実在する仮想の人物になるから利用ガイドラインが公開されるのか…←)

2. 本キャラクターの非商用利用における注意事項

(b) 著作権の表示

本キャラクターおよび本キャラクターの二次的創作物を使用する場合は必ず 「© 2011 Microsoft Corporation All Rights Reserved.」 という表記を、できるだけ本キャラクターまたは本キャラクターの二次的創作物に近い場所に表示してください。

勝手に他人の創作物を自社の著作物にしないでくれ!!!
自分の本の権利はなにもMS社(この表記の場合MSFT)に譲渡していない!!!
むしろ、こっちはクラウディアさん(いやクロードも居るけど)を利用する権利を申請して許諾得てるだろ!!!
(あーすっきりしたwww←5年分の鬱憤)

(関係者はほんと自首してください、ほんと、まじで。MS社やキャラクターに敬意を持った結果、適当に扱って放置している事を怒っているだけです。エキ○ント○ック商人とかほんともう言わないから、マジお願いします・・・)

さいごに。
5冊書いて振り返って考えるんですが、最初はあいちゃんが好きでした。でも色々設定読み返して書きなぐってみて思うのが、「ゆうちゃんが一番自分らしい」ということ。詳細は冊子を読んでもらうとわかると思うんですが、女の子らしさを持ちつつ、根がギークなんですよね、(自分が書いた)彼女は。公式設定で「3台のPCを使い分けてる」というところから派生しているのですが、実際自分も(モノは違えど)3台のPCと2台のスマホを使い分けていて部屋にはガジェットがころがってたりするので(笑)いちばん僕を投影しているのかもしれませんね。

■サークル「megalove21」

megalove21名義では、2冊の技術書をリリースしました。
自分(kmikage)はライティングはしていませんが、A.Claudiaさんとメイドプログラマさんの原稿の編集・組版・出力を担当しました。
秋葉原のコワーキングスペースのハッカソンに呼び出され、必死でMacBookAir相手にInDesignで組版したのを覚えています。牛丼ネギダクギョク、ケッコウオイシイ。
メイドプログラマさんの記事は内容的にとても濃く、とても読み応えがあります。さすがです。しかし、日本ではその域に達しているデベロッパーが本当に居なくて、惜しいです…。日本の漢ども、おまえらそれでいーのか!!!たったC++とJSの話だぞ???。A.Claudiaさんも多少ライトではありますが、そこそこのパンチが効いて好きでした。また、お二方ともWord/PowerPointのデータがとても正確だったので編集がとても楽だったのを覚えています。唯一の問題は、Wordのバグで校閲記録のタイムスタンプがローカルタイムである事(時差が考慮されていないので、いつの校閲かわからい。Word2016では直ってるかもしれない)のと、各自の執筆環境の違いで、日本語Windows上のVisualStudioでスクリーンショットを撮り直した程度でしょうか。まー、編集担当が自分でVSでサンプルコード走らせてスクショ撮るくらいは普通ですよね。(喧嘩ではなく、まじめにね。技術書の編集者は、それが出来て当たり前だと思う。)

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本当は「クラウディアが解説するWindows10アプリの世界」がVisual Studio 2017対応やHoloLens対応などするともっと面白かったのかも知れませんが、大人の諸事情によりペンディングになりました。
(復活するのかも知れませんが、期待はしないでください・・・)

■試されるサークル'にくじゃが' - 3クラウド共同戦線

さて、にくじゃがソフトウェア最盛期(2015年頃)は、3クラウドベンダー関係者共同戦線でした。具体的に言うと「Microsoft Azure」「Amazon Web Services」「ConoHa / Z.com(OpenStack)」です。なので、「AzureってAWSに比べて…」などとぽろっと大変軽く言ってしまうと、その場で現役エンジニア/現役エバンジェリストからフルボッコ(真顔)される極めて大変楽しいサークルでした(笑)。
なお、隣はわんくま同盟のはつねさんでしたので、その場でVSの変な話をしても笑顔でフルボッコされます。(笑)

冗談はさておき、なお、あらためて自分の領分を示すと、自分は主にネットワーク屋さんですので、Azure/AWS/OpenStack周りだと、Express Route/VNet/Direct Connect/VPC/VPN Connection/OpenvSwitchあたりになります。(NICの準仮想化まではちょいまて、あれはVTJが検証中だ。←某ハンドサイン)おまけでIaaSも触るので、RHEL系やDebian系もそこそこ。もともとはふつーにオンプレのFreeBSD屋さんです。データセンタで丸穴ラックに違うピッチのネジをドライバー手回しで突っ込んで、ラックを壊しましたw(ファシリティのお兄さんごめんなさい…)。仕方なくSparc Solaris使って、その後ftサーバ運用で仕方なくrhel覚えました。最近はCisco IOSとかJunosとかも好物。ASAほしい。最近はヤマハチョットデキル。技術ブログでも書いてますが、3000台のブランチルータをIPSecでAWSに収容するとかOSS+AWS(EC2+Route53)だけで実装していたので、エンプラルータで冗長化してほげふがとかはかなわないですが、とりあえずちょっとできる。(その後、地味に「なれる!SE」で室見立華さんがその構成に触れてて、すごく嬉しかった。←自力で考えて実装してたから)

なお、この3クラウド共同戦線が張られた時、打ち上げは秋葉原の蔵楽部(くらぶ)さんでした。元々は神田にあった「蔵・太平山」という居酒屋が(ビル老朽化の為)大変、たいへん、た・い・へ・ん、惜しまれながらも閉店してしまったのですが、その中の人(前ちょ)が再び立ち上げた居酒屋です。とても料理が美味しくてお酒も美味しかったのですが、大人の事情により閉店してしまいました・・・クラウドファンディングしてくれたら協力できたのに・・・ッ!!!前ちょ元気かなぁ・・・。支障さん会ったよー!元気だったよー!(みょんみょん!)

■蔵・太平山

蔵太平山は、90年代から神田駅すぐの雑居ビルB1F・B2Fで営業していた、ごくごく普通の居酒屋でした。普通に食べ物も飲み物も安くて美味しいですし、フレンドリーで良心的で、今でも現存していれば色んな人に隠れた名店としてオススメしているでしょう。
週末およびコミケ時期はコスプレ居酒屋となり、(店員さんの善意のもと)コスプレの撮影も(無償で)できました。やはり古き良き時代だったなぁ、と感じています。また、店員さんに演劇関係者が多かった事もあり、この頃から舞台にも興味を持ち始めます。(多分、このあたりだけでコスプレに関する論文が書けると思うので、今は省略。)
2000年代に入ってから地方からよく来ていた所ではありますが、ビル老朽化の為、営業を終了。現在は別のビルに建て替えられています。

以前紹介した「萌え萌えうにっくす!」では、挿絵の1枚がこの居酒屋の撮影スペース(とはいえ、レジ前・階段前のわずかなスペース)がモデルとなっています。壁のポスターが無い以外は、とても忠実です!
(このページに全員サイン入りの萌えうには、Wozのサイン入り自伝の並んで我が家の家宝です!!!)

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壁には常にポスターが張られていましたが、その中の1枚が「撮影の注意点」でした。多分LightRoomを漁れば出てくると思うんですが、単純に「同意得てね」「隠し撮りしないでね」「勝手に公開しなでね」みたいな事が手書きで書かれていただけのものです。本当に最後までその1枚で済んでいた事が、このお店の良心を表していると想います。

なお、余談ではありますが、自分のコスプレ撮影のキッカケはここです。某外神田3丁目のPC-UNIXな居酒屋でもTFTでのイベントでも散々思い知らされる事でもありますが・・・ここで、大きいカメラを持ってるヒトと、フォーカスすらマトモに出来ないコンパクトデジカメの違いを思い知らされ、学生時代にモノクロフィルムを暗室で現像していた想いが再熱、後にデジタル一眼レフカメラへ手が伸びることとなります。散々思い知らされますが、本当に女性をきれいに撮る事は難しいです。あるヒトは「キレイな写真を撮ることは、相手と恋愛をすることだ(注:マイルドな表現)」と言いましたが、それはおそらく真実でしょう。しかし、今の僕はそれすら疲弊をしてしまっていて、しばらく(1年ほど)おやすみをしています。あと半年はのーんびりしているつもりですが、どうなることやら。まぁ、このへんはいつかどこかで語りたいと想います。おっさんのくだんない話につきあってね。

■試される「ConoHa愛」

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さて、窓辺家が終わる事が見えてきたところで(LIN・・・げふげふ)、正直頭の中には「美雲このは/あんず」か「桜葉あい/佐倉まりな」しかありませんでした。仕事的にも個人的にも、どちらにもパスがある事と、マーケティング予算が潤沢なこと(ぇ)が挙げられます。本当はめそ子さんもやりたかったのですが・・・おや虎ノ門方面から誰か来たようだ。

冗談はさておき、純粋に映像・音声・画像などの素材数で比較すると、美雲このは/あんずが圧倒だったので、そちらを選択しました。
将来的にはさくらさんもクラメソさんもガチでおつきあいしたかったのですが、リミットが先に来てしまいました。

この時、矢崎屋伽藍堂さんのあんず本にもいろいろ口や手を出しましたが、なんだかんだでやはり自分の本が一番いいなー、と想います。秋葉原の設定を継承している事もありますし、過去に存在したものを大切にしたかったので。(ちなみに、座敷わらしの成長過程をオリジナルで表現した部分については、あーなるほど、と思っています。その解釈はなかった。自由さ大事。)

ここでは、昭和のジャンク屋や、MSX・PC-98などのモノを挙げながらこのは・あんずが秋葉原を再認識して、結果としてなし崩し的に肉テロするわけですが(笑)、実際いまでも工場や制御系ではPC-98(FC-98/SV-98)が現役で動いていて、メーカーの力なしにサードパーティで延命がはかられているのが現状です。幸いPC-98は球数が出たので(砕かれていない個体があるだけ)良いのかもしれませんが、X68kも医療系で使われてた時代があるので(知ってる限りシャープのレセプトシステムで使われてた)あったとしたらもっと修理困難です。もしかするとMSXベースの実装もまだ残っているのかもしれません(いずれもバスが全部むき出しで出てたから、実装しやすかった)。sparc32も昔病院のMRI(核磁気共鳴画像)の端末やサーバで使われてたので、まだ生きてるかも、そういえばあれ制御系VAXだったな。あと、当時サンハヤトがMSXカートリッジ/Cバスのユニバーサル基板を作っていたので、自作ハードウェアも多いんでしょうね。なので、ジャンク屋さんのお姉さん(モデル:桃井はるこ)は、FDDを分解メンテしながらそういう事を語りたかったのかもしれません。地味に僕の希望もありますが、せめてそういう店が1店舗だけでも残っていてほしかったな、という希望です。
しかし、とても残念なことに、世界1の電気街の地位は中国 深センに奪われてしまい、修理パーツとなる部品取りジャンクを売る店は毎年減っています。そして、「ジャンク=動くゴミ」という認識が最近のヒトには極めてあたりまえであり、「壊れてるから買うんだよ!」という意味が通じません。(言ったらソフマップの店員さんに感動されるくらいです…)最近だと、一回SVP掛かったままの動くThinkPad買って、速攻で分解して仕事マシンの修理用にニコイチしたくらいかな。(ちなみに、そのThinkPadで某医療系メディアサイトがリリースできました。)あと真面目に、ThinkPadの中古パーツは中国から輸入されてきます…あれ絶対新品とか言いながらUSあたりから引き上げたマシンをバラして再利用してるだろw(だいかいキーボード掃除したらなんか出てくる)

今だからいえますが、僕は最初のパソコンはPCNETさんで通販で買いました。1993年に自腹で10万円も出してPC-9801 VX21とディスプレイとDOSを買いました。おまけで26K音源もついてました。自分専用機が手に入ったことに、とても感動しました。しかし、その後はとても貧乏であり、地元でジャンクヤードを探しては早朝に自転車で徘徊してパーツを物色する日々を過ごしていました。5インチのフロッピーを1枚1000円も出して買ってました。FDDが死んだだけのPC-9821 V10(Pentium 100MHz/Memory 16MB/HDD:CONNER 850M)が青空のもとに落ちていた時は感動を覚えました。(ほんとはダメだけどw)
なので、「古いもの=いらない・ゴミ=スクラップ」ではなく、1つくらい「いらない・ゴミ=それでもいいから売る店」があるのが、そもそもエンジニアを育てる本来の秋葉原の姿の1つなのかもしれませんね。

確かに萌産も悪くない。僕も一時期そこに居た。確かに(良い店は)楽しい。お店そのものじゃなくて、居つく常連同士が一番楽しい。良いヒトが居つく。
でもね、正直思う。あそこで働く女の子たちは、多かれ少なかれみんなそこに生き残りを掛けてる。同じ店でも派閥があったりするから、数人で身を寄せ合って頑張ってるヒトも居る。「みんな仲がいい」という現実はほぼない、それは殆どの場合、お客さんから観てる幻想だ。自分、アキバで1回だけ自分で企画してビラ配りやったから、それらがどれだけ辛いかはわかる(つもり)。
でもね、そもそもそういう街だったかな。
そんな事を、2017年の秋コレ(アキバ大好き祭り)が終わった後、ソッコーでベルバラ敷地内でビラを配ってるメイドさんを観て想いました。まる。(どうか、病んで潰れるヒトが一人でも減りますように・・・僕は、この業界(エンジニアリング・萌産の両方)で、その先の現実の実例を知ってるから、あえてここで言う。)

そして、あえて言おう。
>>>このは は おっさん!!!<<<

■この頃の出来事

運用ドメイン:
gakuen-2b.com (運用中)
nikujaga.info (運用中)
potemayo.net (休業中)
****.info (運用中) - システム運用の為のShortDomain

運用サービス:なし
運用サーバ:Microsoft Azure / GMO ConoHaに全面移行(仕事はAWS/Azure)
利用サービス:VALUE-DOMAIN / Microsoft Azure / ConoHa
趣味 : 仮想専用線を用いたマルチベンダーマルチプロトコル相互乗り入れによる広域自宅LAN(L2)の構築運用(笑) ・コスプレ撮影
仕事:そういえばこの頃、某PPVサイトのEC系LAMPフレームワークをスクラッチで作ったわ。カード決済APIのつなぎ込みとかやったわ。あのサイト元気かなー 

■「未来」に向けて、最後の加筆

 次回は2017年からのにくじゃがソフトウェア(の後発サークル)について、だらだらと野望でも書きたいところなのですが、その前に1つだけ。ここらか、とても卑屈な言い方をします。これは本来、言ってはいけない事です。

繰り返しになりますが、2003年~2016年の中で、僕はオタク界隈で友人・知人を2人亡くしました。いずれも死因は自殺です。

一人は、某中央通りに店を構える同人誌通販サイトの現場マネージャでした。彼はとても厳しくて優秀でした。僕にも厳しかったです。しかし、彼は休職・退職し、自死を選択します。
その直前に、彼に1回だけ会うことができました。アキヨドあたりで待ち合わせをし、DearStage(現MOGRA)で酒を交わしました。そして、僕は彼にPHSを託しました。通信手段がなくなることは僕にとってもリスキーだった為です。
しかし、彼は最期の書き込みを、そのPHSで行いました。

もう一人。閉店したお店なのであえて店名は挙げませんが、池袋西口にあったある居酒屋さんです。料理はとても美味しく、料理のセンスもユニークで、アットホームで、とても好きなお店でした。よく通っていました。彼女はそこのスタートアップのメイドさんの一人でした。そのお店も世代は代わり、システムも変わり、様々な変革の中でスタートアップメンバーは全員ローテーションされました。
ある時、その時のメイドさんの1人のスペースに遊びにいきました。懐かしいです。その彼女は、旦那さまや遺族を残したまま、自分がいつも乗る路線に飛び込んで死にました。それは、結果として「追悼本」という形で自分に継承され、今でも部屋の片隅にその本は大切にしまわれています。

ちょうどその頃、自分もメンタル的に苦しんでいた時期であり、25歳のときにたまたま図書館で出会った本をきっかけとし、先天的・後天的(育成環境的)・今の自分、そしてそれらの再構成という大きなプロジェクトを行っています。それは決して他人に誇れることではありませんし、本来はこのような場所に書かなくとも一人黙々と行っていれば良い話です。

しかし、僕がこれを書くことによって、オタク産業でコンプレックスや環境要因で苦しんでいるヒトが一人でも自分の体験を元にキッカケを得てくれれば、それだけで幸いです。

Kei Mikage 2017.04.14 12:00 at OKINAWA,Japan.